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NURO新サービスは「AI×ファッション」!? 若手メンバーが社内を巻き込み企画中。【NURO Fadic】とは

季節の変わり目。
一日の気温差が大きそうな日。
外出の予定があるけれど、外が雨だったとき。
招待状に「スマートカジュアルでお越しください」とあったとき。

服選びに迷う朝、専属のスタイリストが最適なコーディネートを提案してくれたら、どれだけ助かるでしょうか。

NUROでは、IoTやAIの力でより便利で豊かな暮らしを実現させようと日々奮闘しています。その取り組みのひとつが「NURO Fadic(ニューロ ファディック)」。その日の予定や天気、手持ちの服から、AIが最適なコーディネートを提案してくれるというサービスです。

デモ版のローンチに先駆け、7月初旬、社内で体験会が開催されました。まずは当日のレポートをお送りします。


社内デモ版体験会に密着。「登録が手軽でストレスない」「ぜひ買い足し提案も」の声

家を出た後で思っていたより寒いことに気づいたり、毎日同じようなコーディネートになってしまったり。服装選びでは「しまった」と思うことって多いですよね。社内6名が参加した体験会の冒頭でも、そんなファッションのお悩みトークが繰り広げられました。

コーディネートを組む順番にも話が及びます。「今日着たいメインの服から」「靴から」「体調から」など、かなり人ぞれぞれだということがわかりました

ファッションについてさまざまな悩みを持つ皆さんに、早速「NURO Fadic デモ版」を体験してもらいます。まずはアプリに、「手持ちのアイテム」や「カラー」を登録します。

デモ版は手動入力ですが、製品版では「スマホに保存されている画像」や「ショッピング履歴」から持っているアイテムを自動登録する構想も

製品版「NURO Fadic」では、普段使っているカレンダーアプリと同期する機能を搭載予定。その日の予定に応じて着ていく服をAIが画像で提案します。たとえばカレンダーに飲み会のスケジュールと店名を登録しておけば、ウェブ上で店を特定し、
 ・開催される時間帯の、店周辺の天気
 ・店の雰囲気
などから服装を提案。ウェブ上の画像から、シックやカジュアルなど服装の系統も提案してくれるため、店に着いてから「場違いな服装だったかも」と気まずい思いをすることもなくなります。

画面には今日の予定に合わせた服装の提案とテキストでもアドバイスが

「好みの服装までAIが知ってくれているといいよね」と話が盛り上がります。

参加者の中には、類似サービスのコーディネート提案アプリを使ったことがあるメンバーも。「アイテムを平置きして、全部自分で撮影して、という登録が面倒ですぐにやめてしまったんですよね」と振り返り、この手軽さならストレスがないと話します。毎日使うものだから、「シンプルで直感的に操作できるUI」は企画チームも力を入れたポイントのひとつ。参加者にも無事受け入れられたようです。

座談会では、他にほしい機能についての要望も集めました。

「靴やカバンの提案」「かっちりしたスーツスタイルとビジネスカジュアルそれぞれの提案」「このアイテムひとつ買い足すだけでコーディネートに幅が出る、など買い足しの提案」「買おうとしている服の画像を登録したら、組み合わせ例が出る機能。買うかどうかの判断材料にもなる」など、次々に要望が。

実はこのうちのいくつかは、実装を検討したものの、開発期間の長さなどがネックになり諦めた機能。やっぱりほしいよね、と改めてニーズを受け止める企画チームでした。

また、実際に使用するシーンについては「ベッドの中で『今日はこんな感じか〜』と準備できれば」という声も。

「ここで自分の家や会社周辺の、時間帯別の天気予報も見られたら。そうなれば天気予報アプリではなくこっちだけを見ればいいので、ぜひそうなってほしい」などの具体的な声が飛び出し、有意義な体験会となりました。

参加者の声をくまなく記録。この声がサービスをよりよくしていきます

NURO初のファッション関連サービスが始動。「リスクを恐れず果敢にチャレンジしたい」

体験会後、「NURO Fadic」企画チームのメンバーに企画・開発の裏話を伺いました。

――「NURO Fadic」はNURO初のファッション関連サービスですが、企画に至った背景は何だったのですか?

沼本:「NURO 光」のお客さまに向けた新サービスを検討する中で、私たちが普段の暮らしの中でどのようなことに時間やコストをかけているかを考えたのがきっかけでした。

そこから、通信キャリアだからこそできるアプローチを模索して、日々の選択・判断に費やしている労力をデータやAIで合理化して、日常をより豊かで快適にするサービスの発想に至りました。

永野:私自身、季節の変わり目に差し掛かると「去年ってどういう格好してたんだっけ」と思い返すことが多く、その日何を着るかに悩んでいました。「こんなものがあったら」という思いからサービス企画に取り組んでいます。

永野:「Fadic」の名前の由来は、「fa(fashion)」、「di(direction)」、「c(compass)」の頭文字から。今日来ていく服を選ぶ際の指針になるようなサービスを目指し、サービス企画をスタートさせています。

――体験会では、「その日の天候や行き先に合わせて着る服を選んでも、出かけた先で失敗したなと感じる」などさまざまな意見が出ましたね。

石井:市場調査や取材を行う中でも、やはり同じような意見に出会いました。「その日何を着るか、窓の外を見てなんとなく決める」など、直感的に決めている方も非常に多かったのが印象的で、このサービスがあることで暮らしがより便利になると手応えを感じています。

永野:別のインタビューでは、「子どもには気候に合わせた服を着せたいし、自分も仕事の予定に合わせた服で出かけたいけれど、とにかく朝は忙しくて余裕がない」といった声も寄せられました。限られた時間で失敗のない選択ができること、この価値をぜひ届けたいですね。

左から、石井 智世志と永野 充(ともにNURO事業部ビジネスデザイン部)

――特徴的な機能の一つに、予定に応じたコーディネートの提案があると思います。なぜそれを閃いたのでしょうか。

山口:サービス企画にあたり、普段自分たちがその日着ていく服をどのように決めているのか、その頭の中を最初にイメージしました。

おそらく多くの人が、【今日の自分の予定を確認】して、【行き先】や【誰に会うか】を考え、そこに【天候】の条件を加えると思うんです。その思考プロセスをそのままサービスにすることこそが正しいと感じ、お客さまの思考に寄り添うAIのアイデアに行きつきました。

――現在、正式リリースに向けてサービス開発の真っ只中ですが、リリースまではどのように進めていくのですか?

石井:NUROでは「お客さまとの共創」によって新たな価値を創造することを目指しています。
今回の体験会のような場のほか、「NURO Fadic デモ版」ではアプリ内に「アイデア」タブを設けていて、お客さまからも自由なアイデアを募集しています。

まずは一人でも多くの方にデモ版を使っていただき、リアルな声をもとに、機能や使い勝手に反映することを繰り返したいと考えています。

アプリ内右下に配置された「アイデア」タブ

――「NURO Fadic」のサービス化を進める皆さんの、それぞれの役割を教えてください。

沼本:メインは私、山口は全体マネジメントと技術部分を担っています。

永野は企画の補佐とUI、UXのデザイン周り、AI画像生成を担当。今年の4月に新卒入社した石井は3名の補佐をしつつ、アプリ内テキストの立案を行っています。

石井:入社後間もない参加だったため多少の戸惑いもありましたが、新しいサービスを作るのは新鮮で、モノができていくにつれてのめり込んでいく感覚があります。わからないことだらけですが、みなさんのサポートもあり、日々自分の成長を感じられています。

――山口さんは、元々はネットワーク系の研究開発エンジニアです。仕事内容は大きく変わりましたか?

山口:そうですね。企画職への転換は大きな変化でした。さらに、企画からエンジニアリング領域にも携わりサービス全体を手掛けることは、チャレンジングでありながら何ものにも変え難い楽しさがあると感じています。

新しい領域のサービスなので、今までやってきたことだけでは太刀打ちできないし、使う技術によっては社内にもノウハウがないケースもあります。サービス構想の実現にあたっては、社外からも情報収集しながら、「こんな仕組みなら」「アレを応用すれば」と仮説立てて実行しています。

――最後に、今回の体験会を通じて感じたことを教えてください。

山口:人それぞれ、服を選ぶときに考えることが違うため、アプリに求めることも少しずつ違うはず。どんな機能をどこまで採用するかを、これから4人で審議したいです。

永野:ポジティブな意見が多かったのは励みですよね。以前行った体験会では「いざアプリをダウンロードしても、パッと見で面白くなさそうなら削除してしまう」という意見もあって。そこはクリアできたなと感じています。

沼本:ここからは、今日の意見をもとに「この開発期間でどの改修なら可能か」を話し合いデモ版に実装していくフェーズ。そして多くの方に使っていただくことで、今回のような「リアルな声」を多く集め、製品版のリリースにつなげていきたいです。

生成AIを使うことのリスクや倫理を考えつつ、お客さまの経験価値を高めることに臆さずチャレンジし、「世の中にまだない素晴らしいもの」を作っていければと思います。

左から、沼本 拓也と山口 秀(ともにNURO事業部ビジネスデザイン部)

▼ NURO Fadic デモ版は、現在お客さまからのアイデアを募集中です!
https://www.nuro.jp/hikari/smarthome/smart_life/fadic/
※デモ版のご利用期間は、2024年7月から2024年10月ごろを予定しています


最後までお読みいただきありがとうございました。
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