“世界最速”を実現した高速光回線サービス「NURO 光」 市場ニーズの先を行く彼らの次なる展望
ソニーネットワークコミュニケーションズが2013年に提供を開始した高速光回線サービス「NURO(ニューロ) 光」。“世界最速”(※1)にこだわり、常に市場ニーズの先を見据えたハイスペックなサービスをリリースしてきました。
現在では、契約数が100万回線(※2)を突破し、J.D. パワー「固定ブロードバンド回線サービス顧客満足度調査」(※3)では6年連続No.1となるなど多くの支持を頂いています。
生活スタイルの変化やコンテンツの多様化で、ますます高速通信の需要が高まる中「NURO 光」はどのような未来を目指しているのか――。NURO事業部にて、サービス企画を担当する3名に話を聞きました。
私たちの仕事は新しいものを作ること 「NURO 光」が先駆ける理由
――はじめに「NURO 光」の特長について教えてください。
岩片:やはり一番のポイントはスピードです。現在のラインアップは2Gbps、10Gbps、20Gbps(※4)で、いずれも他社に先駆けてリリースしてきました。速さに関しては、国際規格を採用しているのも理由のひとつ。参入が遅かった分、国内の規格にとどまらない選択肢を持てたのだと思います。
――現在では提供エリアも拡大していますね。
岩片:はい。関東、関西、東海に加え、北海道や九州、中国エリアでも使っていただけるようになりました。TVCMなどを積極的に展開してきたこともあって「NURO 光」の認知度が上がり、おかげさまで100万を超える方々に利用いただいています。もともとはある程度インターネットリテラシーの高い層に支持されていましたが、テレワークの需要に後押しされて、より幅広い層の方々にご評価いただけている印象です。
――今後もスピード面は重視していくのでしょうか。
岩片:数年前と比べても求められるスピードが格段に上がっているので、「速さ」というのは引き続き重要ではあります。
ただし、スピードだけでなく、付帯するサービスや「『NURO 光』を使って何ができるか」も同じくらい重要です。私たちの仕事は新しいものを作ること。そしていろいろなニーズに応えていくことですので、どのようなサービスが求められているかも考え続けていきたいですね。
時代の需要を先読みし、ユーザーにより良い価値を提供する
――「NURO 光」には「NURO 光 テレワーク支援サービス」や「PlayStation®5(PS5™)」の月額オプションや、マンション一括モデルなどもありますね。
池田:「NURO 光 テレワーク支援サービス」をリリースした背景には、コロナ禍がありました。今後も継続してテレワークを行う企業が増えるのではと予想し、新しい働き方を後押しするためにできたサービスです。
沼本: PS5の月額オプションもコロナ禍が影響しています。自宅で過ごすことが多くなり、余暇をゲームに使う人も増えていますので、そういった方々に向けて、より快適により楽しんでいただけるように企画しました。
岩片:マンション全戸一括型での提供に関しては、コロナ禍以前からある市場ではありますが、パソコンやスマホはもちろん、家電に至るまで、ネットにつながる機器が増えていることなどから、ここ数年で急に高速回線の需要が高まっています。より速い回線があらかじめ通っていた方が、物件の資産価値が上がると見込んで選んでいただいています。
――サービスを設計する際にはどんな苦労がありますか?他社の動向なども気になるところかと。
岩片:他社の動向はもちろん気になりますが、どちらかと言うと、ソニーグループが持っている様々なテクノロジーをどう組み合わせたらおもしろいものができるかを考えています。とはいえ、アイデアは100個あってもひとつ形にできるかどうか。
沼本:企画した後に実際にサービスに持っていくまでにも、さまざまなハードルがあって悩みますよね。ただ、ソニーネットワークコミュニケーションズは、個人の裁量が大きく、意思決定が早いです。サービス設計では大変な面もありますが、その分やりがいも感じています。
池田:全体的に自由度が高い印象もありますよね。若手がアイデアを出し気軽にマネジメントへ提案できる雰囲気は、色んな場面で感じます。
沼本:入社後のイメージという点では、一緒に働くメンバーの関係性が非常にフラットなところも、良い意味でギャップを感じましたね。
――通信技術の向上で生まれる変化も多いと思います。
沼本:そうですね。本当に身近なところで言えば、僕、動画をよく見るんですが、ロード時間がストレスで。あれ、人生で一番無駄な時間に感じてしまうんですよね(笑)コンテンツとコンテンツの間がシームレスになるとやはり快適だなと感じます。あとはオンライン会議のときなどに、通信速度が遅くて「今なんて言いました?」となってしまうのとかイヤじゃないですか?
岩片:インターネットはもはやインフラですからね。今やネットにつながらないのは、電気が使えないのと同じ。今までは遅かったり中断したりしても仕方ないと思えたかもしれないけど、ネットを使う機会が増えた結果、そこがより気になるようになっているのかもしれません。
池田:現時点で「10Gbpsや20Gbpsが必要な人」というのは限られるかもしれませんが、それだけ速いと「つながりにくさ」を感じることもないんですよね。
岩片:先回りする感じですよね。使えて当たり前の基準を上げていくのが私たちの使命とも言えます。
池田:数年前までは2Gbpsですら具体的に必要としている人は限られていましたが、最近では一般の方でも自宅から動画配信する人が増えたりしています。インフラが先回りすることでサービスが増えたり、リッチなコンテンツが生まれたりする面もあると思っています。そういう世の中を「NURO 光」が作っていくのかなと。
少し話は変わりますが、コロナ禍になり、アーティストが自宅からライブ配信する機会も増えましたよね。じつは、ソニーミュージックから「アーティストの自宅の回線が遅くて配信が切れるのをどうにかしたい」と相談が来たことがありました。結果的にアーティストの自宅にも「NURO 光」が導入され、ライブ配信を裏で支えられたというのは嬉しい経験でした。
――目標実現のために、チームで掲げているキーワードなどはあるのでしょうか。
岩片:やはり「CHANGE」でしょうね。会社として掲げているビジョンでもありますが、私たちとしてもインターネットを、インフラを超えた次の段階に「CHANGE」していきたい思いがあります。
沼本:「CHANGE」って、じつは僕らサービス企画課が一番理解していないといけないことじゃないのかな、と。サービスとして体現していくことで会社としての方向性を示していくことにもなると思っています。
ソニーはこれまで、ものづくりやテクノロジーで社会を「CHANGE」してきた会社です。ものづくりのソニーらしさを出しつつ、他社がやっていないことに挑戦していきたいですね。
岩片:古いものにとらわれないこと、今あるものを壊していくという考えもあります。他社がこうだから、これまでの習慣はこうだから、という考え方ではなく、真摯に業界の「CHANGE」へ取り組みたいですね。
池田:個人的に大事にしているのは、自分から「CHANGE」しようとする意識。誰かがやってくれると待つのではなく、自分から働きかけることを大切にしています。裁量が大きく、個人の考え方ややりたいことを尊重してくれる環境があるからこそ、誰かが変えてくれるのを待つのではない、自分から変えようとする意識を常に持っている人が多いように思います。
「ワクワク」を根底に 感動のインフラは「NURO 光」がつくる
――この先「NURO 光」はどんなサービスになっていくのか、今後の展望を教えてください。
岩片:インターネットは、ただ使えるだけではダメで、その先に何があるかが大事。どう使うと便利か、何をしたら楽しいか、新しい生活スタイルごと提案していけたらいいですね。
池田:ストレスフリーなインターネットを当たり前に提供したいなと思います。その上で新しいサービスを作って提供していけたら。会社のビジョンにもある「感動のインフラとなる」を体現するような、ワクワクするようなサービスを目指していきたいです。
沼本:「NURO」を起点として新しいサービスにタッチできるようになり、皆さんの興味関心を広げていけたら、これ以上にうれしいことはないですよね。そのためのサービスを作っていけたらと思います。
池田:「NURO」は、まだまだ拡大フェーズ。既にご利用いただいている方々にもメリットのあるサービスを企画して、より満足度を高めていきたいですね。