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ビジネスはみんなでしかできない。エンジニアとして学んだこと【わたしのCHANGE】

やりたい仕事についた後、あなたなら、どのようにキャリアの幅を広げ、自分を成長させますか?

転職や起業などさまざまな方法がありますが、慣れ親しんだ会社にいながらキャリアの幅を広げるのもひとつです。ソニーネットワークコミュニケーションズで働く大阪は、それを実践する一人。入社後、通信サービスの基幹システムの運用・保守から、ヘルステックサービスのアプリ開発へとカバー領域を広げた彼に、エンジニアとしてのキャリアや仕事に対する思い、働く環境などについて聞きました。

入社の決め手はやりたいことを後押ししてくれたこと

――はじめに、入社のきっかけを教えてください。

大阪:きっかけは学生時代に参加したインターンでした。長期で取り組めるインターンを探していたところ、ソニーネットワークコミュニケーションズの2週間のインターンを見つけて。ネットワークインフラを提供する企業の中でも規模が大きく、当時インフラエンジニア志望だったこともありすぐに申し込みました。

――インターンで記憶に残っていることはありますか?

大阪:大学院で行っていた研究活動の学会発表と日程が重なってしまって、インターン初日にもかかわらず欠席したことです。「大丈夫かな」と心配でしたが、担当の方が調整してくれ、翌日出社すると、部署の方も歓迎してくれたのを覚えています。

インターンでは社員と机を並べ、実務にあたっている様子を間近に見ることができました。そこで感じたのは、皆さんがとても穏やかだということ。また、若手社員の話をしっかり聞いている上司の方の姿を見て、若手が自分らしく働ける会社なんだろうなぁと感じたのを覚えています。

大阪 健吾(法人サービス事業部ヘルステック部/2017年入社。NURO技術部門にてシステム開発・保守・運用を経験したのち、2020年より現職。趣味は学生時代から行ってきたゲームのプログラミング)

――インターンの経験を踏まえて、インフラエンジニアとして入社したのですか?

大阪:いえ、じつは入社前に志望を変えているんです。就職活動をしていた頃は「インフラという未知の分野に携わりたい」と考えていたのですが、学生時代に趣味で行っていたゲーム開発や、アルバイトで携わった企業のWeb開発などのものづくりが楽しく、「学生時代の体験をそのまま活かせる仕事の方がいいのでは」と考えるように。内定が出た後に、その悩みを正直に人事の方に話したところ、柔軟に汲み取ってくれ、アプリケーションエンジニアとして配属してもらいました。

まるで「社内転職」のような部署異動。そこで学んだエンジニアのビジネス視点とは

――入社後は、どのような仕事をしていますか?

大阪:はじめはNURO技術部門で基幹システムの開発などを担当しました。当時「NURO 光」はサービスインから4年ほど経った頃で、すでにコア部分が完成していたため、既存システムの改修や保守がメイン業務でした。

現在は、「X.SINCE」(エクスシンス)という、お客さまの展開するビジネスに合わせて自由にカスタマイズ可能なヘルスケアサービスプラットフォームを開発しています。

――ヘルステック部へ異動したきっかけを教えてください。

大阪:きっかけは、一つ上の先輩からX.SINCEの開発に誘ってもらったことです。すでにあった肌解析サービスや食事解析サービスを統合し、新しいプラットフォームを作るという構想を聞き、わくわくしたんです。協力会社の方を除くとファンクションごと1名という少数精鋭のチーム編成だったので、同時に「責任も大きそう」と不安もありましたが、ほぼゼロの状態から大規模なシステムを立ち上げることに関わってみたい気持ちが勝り、異動を決めました。

チームには比較的若手が多く、同世代や僕より若手のメンバーたちと、切磋琢磨しながら働いています。

――一緒に働くメンバーの年代や構成、事業内容が変わると、どのようなシーンで違いが出ますか?

大阪:どちらもそれぞれに良さがあるのですが、学べる内容が大きく異なると思います。NURO技術部門では、同僚や先輩にはSIer(システムインテグレーター)からの転職者も多く、年齢層にも幅がありました。経験を積んできた先輩に教えてもらったり、リーダーがビジネスを進めていく背中を見ながら学ばせてもらったりしていました。

今のチームでは、「ビジネスをどう進めるか」「営業やマーケティングなどのビジネスサイドと、エンジニアとしてどのような交渉をするか」も自分たちで考えながら実践しています。苦戦するシーンもありますが、学びの多い刺激的な毎日を過ごしています。

――忘れられない出来事はありますか?

大阪:現在の部署で一度、アプリ内で不具合が起きてしまったことがありました。サーバーサイドを僕がメインで担当していたこともあり、「自分でどうにかしなければ」と抱え込んでしまったんです。

起きていた問題自体は、当初とらえていたよりは規模が小さく、チームに展開して最終的には収束させることができましたが、今思い返すともう少し落ち着いて対処できたなという苦い思い出があります。

NURO技術部門で扱っていた基幹システムは、安定性や高い信頼性が求めます。一方のX.SINCEは生まれたてのサービスだったこともあり、開発自体をスピーディにおこなう傍ら、予期せぬ事態が発生した場合には迅速に対応し、高速にサービス改善や拡張していくことが重要でした。状況によってはリスクを踏まえて開発をしていく必要がある場面も多々あったように思います。

エンジニアとして何に優先度を置くのかは、扱うサービスの内容やフェーズによって異なることもあれば、緊急時には落ち着ついて対処する必要があるなど、共通する部分もありました。同じ会社の中で様々な経験ができているなと感じています。

――それぞれの部署で違う学びを得てきた大阪さんですが、エンジニアとして楽しさを感じるのは、どのようなときですか?

大阪:自分が考えた設計で、最終的なシステムができたときです。自分の頭の中にあったものが形になった瞬間は、やはりすごく楽しいです。

ただ、喜びはあるものの、新規サービスは「リリースしたら終わり」ではありません。お客さまの反応を見つつ、「次はこの機能を追加しよう」と話が進んでいくので、走り続けなければいけない大変さはあります。「自分の技術で何が作れるか」「自分は何を採用し、何を優先して進めるのか」。それはプレッシャーでもありますが、自分の力を試せることなので、大きなやりがいを感じます。

部署が変われば、違う会社に感じるほど雰囲気が異なるそう。「転職のリスクなしに環境をガラッと変えられるのは、この会社ならではのメリット」とも

――入社して6年。入社した頃と今を比較し、どのような成長を感じますか?

大阪:エンジニアとしての「働くスキル」が身についたことです。

特にエンジニアは、開発期間の見積りや予算確保の説明をビジネスサイドと擦り合わせなければいけないシーンが非常に多いです。たとえば「商戦のある春までに出したい」「CMの時期が決まっているのでそれまでに機能を追加したい」などのビジネス上の要件を受けたときに、どう開発を進めていくのかを考えるのもエンジニアの仕事です。

僕は臆病な性格で、安全を見越した見積りしか出したくないと考えがち。そんな慎重な僕に対して、昔先輩が冗談めかして「見積りは、“勘と経験と度胸”だよ」と言ってくれたことがありました。結局、挑戦にはどこかに度胸が必要だと、その言葉をふと思い出すことがあるんです。そうやって少しずつ度胸を持って挑戦することで、大規模な開発に携わるスキルが身につけられるのかもしれないと感じています。

ビジネスは共創。技術をいかにビジネスに活かしていくかに挑戦

――大阪さんから見て、ソニーネットワークコミュニケーションズはどのような会社ですか?

大阪:僕の希望を叶えてくれた会社です。「インターン初日に参加できない」、入社直前になって「部署を変えたい」、よりワクワクする仕事に出会ったので「異動したい」――、これまで結構わがままを言ってきたと思います。特に異動の際は、サービス拡大中で人材が必要なNURO技術部門からの異動だったのに、当時の上司が「やりたいことがあるなら」と掛け合ってくれたんです。僕自身としっかりと向き合ってくれる、人の温かさを感じる会社です。

――大阪さんが思い描いている、今後のご自身のキャリアについても教えてください。

大阪:エンジニアリングの技術を高めつつ、プラットフォームやアプリにどういった機能を組み込むかといった企画業務にも手を広げていきたいです。どのような機能があるべきかをお客さま視点で考えるのはなかなか難しいのですが、技術をいかにビジネスに生かしていくかを考えていきたいですね。

ソニーネットワークコミュニケーションズには5つの行動指針(※)がありますが、僕が大事にしているのは「As one」。「共創が、進化と成果を生み出す」という意味です。開発は一人でもできるけど、ビジネスはみんなでしかできない。エンジニアの仕事は、ビジネスと結びつくことで初めて意味を持つと思っています。企画、販売などさまざまな人がいて、多種多様な意見が出て、それらの意見をまとめることでよりよい事業を考えていく。そこにエンジニアとして寄与できるのは最高に幸せなことだと思います。

(※)ソニーネットワークコミュニケーションズの行動指針
Challenge|リスクをとって、自ら攻める
Higher speed|変化のスピードを、進化のスピードで超えていく。
As one|共創が、進化と成果を生み出す
No other|自分たちだからできる変革を、誰にもできない変革を。
GEnerate|変革の熱源になる。


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