見出し画像

回線はeスポーツの生命線。プロチーム「REJECT」が「NURO 光」を選んだわけ

皆さんは「ゲーム」に対してどのようなイメージがありますか?

「ゲームは子どものためのもの」と考えられたのはもう昔の話。国内eスポーツ市場は今や194億円(2024年度見込み)規模の一大産業となりました。世界中でさまざまな大会がひらかれ、年齢や性別、障害の有無を超えて楽しめる競技として成長を遂げています。

2024年7月、国内プロeスポーツチーム「REJECT」にソニーが協力し、コミュニティスペース「REJECT HUB」がオープンしました。eスポーツ業界の現在地やREJECTが目指すものについて、株式会社REJECTのお二人に聞きました。


eスポーツの躍進と挑戦。プロ選手に求められるものとは

――昨今、eスポーツへの注目度が増していますが、どのようなときに盛り上がりを感じますか?

岩村さん:振り返ると、私は中学生の頃からパソコンでオンラインゲームをしていたのですが、親は「ゲームなんてやっていないで勉強しなさい」という感じでしたね。

それがいま、eスポーツといえば誰にでも伝わる言葉になっているんですよね。ニッチだった「パソコンでゲームをすること」もメジャーになり、堂々とゲームが好きだと言える時代がやってきた感覚があります。

中村さん:たしかに、ここ数年のeスポーツの盛り上がりは、イベントの来場者数や配信の同時視聴者数などからも非常に強く感じます。

REJECTの認知度も上がっており、SNSにポストすると、かつてはゲームをしていなかった友人から「REJECTで働いているの!?」という反応をもらえたり、「実は応援しているんだよね」と言ってもらったりします。先日は高校時代の先生からも連絡があり、年齢問わず知られるようになったと感じます。

――REJECTは2018年に誕生したプロeスポーツチーム。どのような強みを持ったチームですか?

岩村さん:世界大会への出場は15回、現在日本一の累計獲得賞金額を誇るチームです。会社としてはチーム運営を軸にさまざまな事業を展開しており、現在はVTuberなどのストリーマーや選手のタレントマネジメント、ゲーミングギアの開発、大会の運営なども手掛けています。ゲームにかかわる複数のコミュニティにタッチポイントがある「幅広さ」が私たちの強みです。

公式国際大会「Apex Legends Global Series Year4 Split1 Playoffs」での優勝も。APAC North地域から参加しているチームが世界大会優勝に輝くのは初の快挙で、本大会の賞金は30万ドルに及んだ

――eスポーツ選手に求められる資質とは何だと思いますか?

中村さん:私が思うのは、大きく分けて次の4つ。

①ゲームスキル …大会で勝てる強さがあるか
②SNSなどの発信力 …ファンになってもらうための活動ができるか
③継続力 …単調な練習でも、地道に続けていくことができるか
④語学力 …海外の選手と仲を深めコミュニティを広げられるか

ただゲームスキルが高ければいいというわけではなく、プロとして活躍していくためにはこれらの総合力が必要だと感じます。

岩村さん:どのゲームにおいてもチームがあり、仲間がいます。自分の強さを高めるだけでなく「仲間と一緒に強くなるためにどうすればいいか」を考えられるかも必要な要素です。

練習後の反省会や一緒に食事をする時間にもコミュニケーションをとり、互いの人となりや考え方を知るのは、プロとして強くなり、チームとして勝ち上がるために非常に大事なことなんです。

インタラクティブに新たなものを生み出す場に。ソニーと協力してオープンした「REJECT HUB」の役割とは

――「REJECT HUB」は、どのような役割を担っているのですか?

岩村さん:まさに「交流を生む場」です。さまざまなゲームタイトルをプレイする選手やストリーマーが交流することで、コミュニティが掛け合わさり、新たなシナジーが生まれることを期待しています。

「REJECT HUB」のコンセプトは「ゲームを愛する人たちのたまり場」

中村さん: 例えば、格ゲー研究所・通称「格ケン」。格闘ゲーマーの競技力向上を目的として生まれたコミュニティで、対戦イベントには国内外から総勢20名を超える格闘ゲームのトッププロやインフルエンサーが集い交流しています。
快適な配信ができるストリーミングスペースには、加藤純一さんをはじめとしたトップインフルエンサーが足を運び、さまざまなコミュニティを巻き込み、熱狂を生み出しています。

また、プロ選手やインフルエンサーだけでなく、ファンと交流を生む場所としても活用しています。たとえば、2週間に一度の頻度で行っているウォッチパーティ。ファンの方を30名ほどお招きし、大画面で選手たちのプレイを見るんです。試合が終わったあとは選手たちへのインタビューを行い、裏話を聞ける交流イベントを開催しています。

配信に関わる様々な機材は、ソニーの製品で統一
イベント時は大画面をバックに生実況が行われることも
壁面には選手やストリーマーのサインがずらりと並ぶ

一瞬の遅延が負けにつながるeスポーツ。勝つために選んだ「NURO光」

――競技の話をもう少し詳しく聞かせてください。eスポーツ選手が必要とする環境として、欠かせないものに「回線」があります。eスポーツにおいて、回線はどのくらい重要なのでしょうか。

中村さん:eスポーツは、プレイ中のたった一瞬の遅延が負けにつながる競技です。eスポーツで勝つためには、強い回線は絶対に必要なものと言えます。

岩村さん:選手は「今一瞬、回線に遅れがあったな」と感じると、プレイに集中できなくなるもので、その瞬間を排除していくことが、競技への集中につながります

回線に最も求められることは、ある意味「何も感じない」こと。回線はインフラです。蛇口を捻ってきれいな水が出ること、昨日も今日も何も変わったことがない、そんなインフラを望んでいます。

中村 光佐さん(株式会社REJECT 事業統括本部 営業部)

――REJECTのオフィスに用いられているのは、高速なNURO回線。多くの選手やストリーマーのご自宅でも「NURO 光」を利用していただいていると伺いました。

岩村さん:回線については、強いこだわりでNUROを使用しています。実は、所属しているメンバーに「どの回線を使いたいか」を聞いた際、皆が口を揃えて言ったのがNURO だったこともあり、 オフィス全体とメンバーの自宅にも導入しています。 

――ありがとうございます。実際に使ってみた感想を教えてください。

中村さん: プロゲーマーの目安の一例として、FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)(※1)のプレイ時だと、回線の「ping値」(※2)は10ms未満が理想です。一般的な回線だと20〜30ms程度でも十分だと思いますが、元プロeスポーツ選手としても活躍していたYamatoNが「NURO 光」を使用して2msを出し、周囲からも驚きの声が上がっていたと聞きました。

岩村さん:私自身、プライベートで「NURO 光」を使ってきました。きっかけは、ゲーム仲間や著名な配信者が「回線は『NURO 光』がいい」とすすめていたから。調べると、日本で採用されている一般的な回線とは規格が異なる(※3)ことがわかり、いざ使ってみたら想像以上に速くてびっくりした経験があります。

もともとeスポーツ業界での支持が厚かった分、何かあればネガティブな情報も一気に拡散されましたが、私たちとしては、必ずさらなる品質で応えてくれると思っていましたし、いま実際にそう感じています。

(※1)シューティングゲームの一ジャンルで、操作するキャラクター視点でおこなうゲームのこと
(※2)インターネット回線の「応答速度」を示す値のこと。「データが送信元から目的地まで往復する速さ」を示し、値が小さいほどデータの送受信にかかる時間が短く済む
(※3)日本で一般的に使用されているのが「GE-PON方式」なのに対し、「NURO 光」は「GPON方式」や「XG-PON」を採用

岩村 載峰さん(株式会社REJECT 事業統括本部 営業部長)

「世界一応援されるチームになりたい」。彼らが「reject(拒絶)」する過去の価値観とは

――ここまでお話を伺った上で気になることが一つ。eスポーツ選手のスカウトはどのように行われるのですか?

中村さん:主に各ゲームのランキングとSNSを用いています。ランキングに表示されたアカウント名をSNSで調べ、ヒットした方へ直接DMを送り「プロになるためのテストを受けませんか?」とお伝えしています。

岩村さん:未成年の方も多く、その場合は保護者の方へ改めてご連絡しています。そのとき初めて「うちの子ってそんなに凄かったんですか」と驚かれるケースがよくあります。 
eスポーツをよく知らず不安に感じられる保護者の方もいらっしゃいますが、「スポンサーにソニーさんがいます」と話すと、「だったら任せられる」と安心してもらえ、実際に活動をスタートさせた高校生選手もいます。

――お話を伺っていると、プロとして活躍できるスキルはあるのに、自宅に引いている回線が弱くて活躍できていない未成年の方もいそうですね。

岩村さん:回線が弱くても強い人って、まずいないんです。回線の弱さはeスポーツにおいては「土俵に上がれていない状態」に等しく、強くなりたいのなら、どこかの段階で必ず「何を使うか」にこだわりを持たなければいけないときが来るんです。そのときに選ばれる回線はきっと「NURO 光」だと感じていますし、私たちも証明し続けたいと思っています。

――REJECTの今後の展望を教えてください。

岩村さん:引き続き、ゲームコミュニティの活性化に力を注ぎたいです。20年ほど前は「eスポーツなんてオタクしか知らない」という雰囲気だったのが、いまやeスポーツといえば誰にでも伝わる言葉になりました。とはいえ、一定の盛り上がりを見せてはいますが、ほかの競技と比較すると、まだ足りない部分があると感じています。

従来のゲームの枠にとらわれず、たとえばテレビのキー局で取り上げられるような話題づくりをするなど、より多くの方に関心を持っていただける取り組みをしていきたいと思っています。そして競技の面でもエンタテインメントの面でも、世界一のeスポーツ企業になることが、私たちの最終目標です。

中村さん:競技で優勝し世界一になったときに、チームが世界で一番応援されている状態であるのが理想ですね。みんなが応援したいと思えるようなチームであり続けたいです。

<取材を終えて>「NURO 光」担当者のコメント
私たち「NURO 光」の使命は、インターネットを介して想像を超えたワクワクする体験を届けることだと考えています。eスポーツから生まれる熱狂を途切れさせないために、世界の変化に先駆けて速い通信環境を整備しておくこと、お客さまのやりたいことを実現できる環境を一歩先で整えていくことが、私たちが提供できる一番の価値です。

今後もeスポーツ業界をはじめ、さまざまな業界の最前線で活躍するみなさんと一緒に、よりよい通信の未来を実現させ、通信体験No.1を目指していきます。


最後までお読みいただきありがとうございました。
「面白かった」または、この取り組みに共感した方は、ぜひ♡(スキ)でお知らせください♪