人との出会いは一生もの。会社に「仕事以外のつながり」を作る社内アクティビティ委員会
「会社が楽しい!」
そう言えるのは、どのような環境で働いているときだと思いますか?
好きな仕事ができる、賃金に満足できる、掲げるミッションに共感できる――、楽しいと思える条件は人それぞれですが、多くの人にとって欠かせないのが「その会社で、いい仲間に巡り会えること」ではないでしょうか。
コロナ禍を経て働き方が大きく変わった今、普段の仕事でかかわることがない社内の人と出会う機会をいかにつくるか。「仕事以外での社員の交流の場をつくること」を目的に活動を続ける、ソニーネットワークコミュニケーションズの「アクティビティ委員会」のメンバーに、直近の活動内容や活動を通して得られたことについて聞きました。
大規模イベントを自分たちの力で形に。周りを動かすのは「企画への熱量」
――毎年、面白い企画を立ち上げているアクティビティ委員会(通称「ACT」)。皆さんが委員会メンバーになったきっかけは何だったのですか?
島村:僕は昨年の春です。社内で委員会メンバー募集の知らせを見たのがきっかけでした。
竹浪:僕も「社内にこんな活動があったんだ!」と知り、楽しそうだなと思って加入しました。
黒田:僕は一昨年のイベントに参加してから、ずっと興味がありました。普段の仕事では他部署との接点があまりなく、2022年に中途入社したこともあって「社内のほかの人とも交流を持ちたいな」と思っていたんです。であれば、運営側に回るのがいいと感じ、委員会に加入しました。
鶴田:「ARスポーツHADO大会」と、無償でジムに通える「運動月間」のイベントに参加してくれたんですよね。
松延:僕もコロナ禍の2020年に中途入社したため、社内の人脈を増やしたいと思って加入しました。皆さん、学生時代は学園祭の実行委員やサークルのイベント企画などやっていましたか?
島村:僕は学生時代、障がいのある人もない人も、誰でも参加できるバリアフリーの映画イベントを開催していました。自分で企画の立案から行うのは初めてでしたが、前年からの継続メンバーが在籍しているので、安心して挑戦できています。
[2023年度の例]
――イベントはどのように企画しているのですか?
鶴田:社内イベントの企画立案のルールは以下の3つ。
誰でも参加できること
より多くの社員が参加できそうなこと
なるべくリアルで開催できること
そのうえで、「この企画をやろう!」という企画採用の決め手は、発案者の熱量ですね。もちろん、採用した企画は皆で助け合って実現させますが、仕事ではないからこそ、熱量がなければやり遂げられません。
倉田:一方、仕事だと「費用対効果」や「KPI(Key Performance Indicator)」を考慮する必要がありますが、この活動では数値目標にとらわれすぎず、いかに参加者同士の交流を生み出せるかを大事にしています。だからのびのび活動できていますね。
記憶に残ったFamily Day。タレントによる投資セミナーにクルーザー忘年会も
――昨年もさまざまなイベントを企画していましたが、皆さんが一番記憶に残っているイベントは何ですか?
竹浪:僕は、このメンバーで最初に取り組んだFamily Dayですね。
松延:企画が確定してからイベント実施までのリードタイムが約1カ月で、大変だったけど結束力を高められたイベントでしたね。事前の打ち合わせはオンラインで行っていたので、なかなか顔と名前が一致せず、当日まで、メンバー間でも「あの人の名前なんだっけ?」みたいな状況で。
黒田:そうそう!(笑)
島村:通常のイベント参加者は社員のみですが、Family Dayには社員の家族も参加されるため、皆で色々なアイディアを出しました。
松延:子どものいる竹浪さんや大学で幼児教育を学んだ鶴田さんの意見も参考になりましたし、「自分が子どものとき何が楽しかったか」を考えつつ企画するのは楽しかったです。
倉田:イベント後のアンケートでは「子どもが次の開催を心待ちにしているので、会社を辞めづらくなった」と冗談混じりの回答をくれた方もいましたね(笑)
松延:ほかには新NISAがスタートするタイミングで、投資に詳しいタレントさんをお呼びし、投資セミナーを開催しました。
竹浪:芸能人の方ということもあり、なかなかスケジュールが合わなくて調整が大変でしたね。
黒田:年末には、非日常的なシチュエーションで横のつながりをつくれるようにと、2階建てのクルーズ船を貸し切って飲み会を開催したことも。
倉田:出航直後に、クルーズ船の1階のスピーカーがうまく作動しなくなるというトラブルもありました。
鶴田: 2階で先に乾杯が始まってしまって「まだですよ!」と慌てたり、すごく盛り上がったから、なかなか司会の声が届かなかったり(笑)。今思うと、そんなアクシデントも楽しかったです。
黒田:参加者は約100名。「普段かかわることのない、色々な部署の方と出会えてよかった」「顔は知っていたけれど、初めて言葉を交わせて盛り上がった」といった声も聞けて、嬉しかったです。
人とのつながりは一生もの。メンバーが手に入れたものとは
――委員会加入時の「社内に知り合いを増やしたい」という目標は達成できましたか?
松延:達成できました。委員会のメンバーはもちろん、運営側に立つと参加者の方とお話する機会が増えるので、顔見知りになったり、顔と名前が一致する人が増えたりした結果、仕事で違う部署に話を聞きたいと思ったときにも声をかけやすくなりました。
竹浪:僕は、松延さんのいる部署に希望を出して異動したんです。部署の雰囲気や業務のことを聞けたので、安心して異動できました。委員会の活動が楽しかったのはもちろんですが、仕事の側面から見ても、委員会メンバーを務めてよかったと思う1年でした。
鶴田:私は4年間在籍しました。聞くところによると過去最長だったみたいです(笑)。居心地がよくて、本当に楽しかったです。メンバーの雰囲気の良さはもちろん、予算もつくので仕事でもプライベートでもできないことを、たくさん経験できました。
倉田:私は新卒2年目で運営メンバーとして加入し、一から企画して最後までやり切る経験はここで得ました。その経験はその後のすべての業務に活きたので、若手の社員にもおすすめしたいです。
松延:社内の認知もあがってきて、参加者数もかなり増えていますよね。来年度もいい企画をたくさん実施し、盛り上げていきたいですね。
――皆さんが委員会の活動を通じて実現したいことは何ですか?
竹浪:イベントの企画を通して、社員の皆の「職場の思い出」を、一つでも多く増やしていきたいです。
島村:社員同士の横のつながりをたくさん作っていきたいです。個人的に嬉しかったのは、「ACTの島村さん」と名前を知ってもらい、話しかけてもらえる機会が増えたこと。運営メンバーになると、そんないいこともあるよというのも伝えていきたいです。
松延:運営に関わるメンバーも増やしていきたいですね。通常の業務で経験できないようなことができるのは、やはり委員会ならではです。
黒田:僕、来年はスポーツ大会をやりたいんですよね。どこかのドームを貸し切って。
一同:楽しそう!
黒田:ドームの貸し切りなんて、プライベートでは到底できない。でも、委員会なら検討できるんです。会社だからこそできる規模感、内容の企画を増やしていきたいですね。
松延:こういう何気ない雑談から次の企画のタネが出てくることも含め、委員会のメンバー同士って、感覚的に「会社の同僚」とは少し違いますよね。
鶴田:わかります。サークルみたいなイメージですよね。
島村:プライベートというわけではないけれど、かなり気を抜いて接しています(笑)
黒田:委員会をやっていなかったら、このような関係にはなれていなかったですよね。人とのつながりは一生ものだと思うので、社内に人脈が広がったことが委員会に加入して一番よかったことです。イベント参加者にも、自分と同じように、社内のつながりを増やしてもらえると嬉しいです。
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