エンジニアとして「会社を一緒につくる経験」とは? 自分が使いたいほどのものづくりを【わたしのCHANGE】
やりたい仕事につき、自分らしく働く。
いい仲間に恵まれて、仕事で成長を続ける。
長く働くうちに、それらが意外に難しいと気づくこともあるのではないでしょうか。
「諦めることなく、仕事にワクワクし続けたい。」そんな思いを胸にソニーネットワークコミュニケーションズで働くエンジニアのひとりに、入社を決めたきっかけや働く中で得た気づき、当社で働く理由などについて聞きました。
技術的な専門性を発揮しながら「自ら幅広くシステム開発を手掛けたい」とソニーネットワークコミュニケーションズへ
――ソニーネットワークコミュニケーションズは小栗さんにとって3社目ですね。これまで、どのようなキャリアを積んできたのですか?
小栗:学生時代は文系でしたが、専門職としてキャリアを積みたいと考え、エンジニアを志しました。新卒で入社したSIer(システムインテグレーター)では、主に機械学習やAI技術を使用したソリューション開発のクライアントワークに従事しました。
エンジニアとしての基礎を固めながらも、次第にマネジメント業務が増えていくように。プロジェクト進行の経験値は得られましたが、本来やりたかった「技術的な専門性を発揮する」ことからは離れていく印象がありました。
「40〜50代になっても専門性を発揮できる仕事につきたい」と考え、2社目はコンサルティングファームへ。クライアントのシステム監査、データの評価・検証などの業務を担当しました。
システム運用管理のスキルや知見を得られ、仕事への手応えもあったのですが、次第に「自ら幅広くシステム開発を手掛けたい」「より開発現場に近いところで働きたい」という気持ちが高まり、ソニーネットワークコミュニケーションズへ入社しました。
――ソニーネットワークコミュニケーションズへの入社を決めた理由は何でしたか?
小栗:もともと自宅で「NURO 光」を使っていましたし、ソニーグループの1社として知ってはいたんです。伝統的な日本企業をイメージしつつ面接へ行ったところ、面接官の男性が長髪で、服装も驚くほどカジュアルで、「思っていたのと違うぞ」と感じましたね。
当時の求人の内容も、他社が「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」などと具体的に書いているなか、「新しい部署を作るのでエンジニアを募集している」というふわっとした内容で。実際に話を聞いてみて、本当に幅広い業務にあたれるエンジニアを募集していることを知り、さまざまな開発を手がけ成長できそうだとワクワクしました。
社内生成AIの最短導入に向け、すごい速さで周囲を巻き込む上司の姿。忘れられないほど楽しかった「新しいやり方」と「驚き」
――現在所属しているIT戦略推進部の業務内容を教えてください。
小栗:主に、社内のIT環境の整備やDX推進を行っています。入社後まもなく手掛けたのは、生成AIを活用した社内向けチャットボットです。
プロジェクトのメンバーは、部長と私、そしてアドバイザーとしての副部門長の3名。開発は実質私1人で行ったため、アプリブランディングはもちろん、インフラ環境の構築やUIデザインまでのすべてを担当できました。自由度も高く任せてもらえたので、どこか趣味でやっているような感覚もありつつ、エンジニアとしても非常にやりがいのある仕事でした。
――現在はどのような業務にあたっているのですか?
小栗:現在は、ローンチしたチャットボットをアップデートさせつつ、出退勤の打刻システムとの機能連携を進めています。どうすれば利用しやすいかを部署の皆で考える中で、「日常的に使う打刻システムにチャットボットへのアクセスポイントを設ける」という企画に行き着き、開発までを一貫して担当しています。
――一緒に開発を行うメンバーやIT戦略推進部の雰囲気を教えてください。
小栗:部署のメンバーは10名程度で、年齢層は20〜30代が中心。和気あいあいとした雰囲気だと感じます。大半が中途入社で、バックボーンもさまざまですね。大手IT系企業でシステムエンジニアをしていたメンバーを中心に、情シス、中には営業出身者など、多様なメンバーがいるおかげで、自分とは違う視点に気付かされることが多いんですよね。
たとえば元営業のメンバーだと、一般の利用者の目線をより深く理解しているが故の着目点があったり、見ている数字が違ったりするんです。その結果、自分だけでは生まれないようなアイデアが生まれることも。私自身は、小さなチームで検証を繰り返しながら進めるプロジェクトを数多く経験してきたので、広い知識や相談の持ちかけやすさでチームに貢献できていると感じます。
――入社後の、忘れられないエピソードを教えてください。
小栗:チャットボットでは社内情報の問い合わせにも対応するため、開発とは別に、関連部署からデータや承諾をもらい、多くの人の理解と協力を得ていく必要がありました。
そのためにまずは計画を立て、説明資料を作り、提案の時間をもらって、と、一つずつ進めようとしていた私の横で、上司がSlackなどの手軽なコミュニケーションで社内の情報を一気に集め、すごい速さで皆の理解を得ていくのを目の当たりにしたんです。そのスピード感は今までの自分が経験したことのないもので、驚くと同時に、忘れられないほど楽しかったですね。
明るくエネルギッシュな組織なのは、その上司のおかげかも。ほかにも、会社生活を楽しくすること、そのための努力などさまざまなことを学びました。
――順調にエンジニアとして成長を続けてきた小栗さんですが、「失敗したな」と落ち込むことはありますか?
小栗:もちろんありますよ。ちょうど最近も、「新しく入社した人がチャットボットを利用できない」という不具合があったんです。不具合自体はすぐに解消できましたが、落ち込んだのは「利用できない」の声がすぐに私たちに届かなかったこと。発覚に数カ月かかったことから、きめ細やかなケアができてないことや、声が届く仕組みづくりができていなかったことに気づいたんです。
落ち込むこともありますが、チームの皆とその事実に向き合い、どうすれば良いかを話し合える環境があるのは助かっています。今後は小さな声が届く仕組みづくりに皆で取り組んでいきたいです。
どうしたら皆のためになるかを考えることで、誰にもできない変革を。「こうなるといいな」を実現させるエンジニアを目指して
――小栗さんが仕事上で大事にしていることは何ですか?
小栗:喋るのがあまり得意ではないので、アウトプットするもので理解してもらい、評価されるように心掛けています。エンジニアとしてそれは今後も続けていきたいと思っています。
もともと、リスクを恐れるより「とりあえずやってみよう」という性格です。IT戦略推進部以外に、通信事業の基幹ネットワークシステムにも携わっていますが、同じ会社でも部門が異なれば、文化も学べることも異なり、それを面白く感じています。
――エンジニアの魅力は何だと思いますか?
小栗:やっぱり、ものづくりに携われるところです。ITエンジニアは、自分たちで考えながら、自分たちの手を動かしてシステムを作っていけるんです。物理的な形はないけれど、そんな「ものづくりとの距離の近さ」と「最初から最後まで、自らが手掛けられること」が魅力だと思います。
――入社前と後で一番変わったと思うのはどのようなところですか?
小栗:大きく変わったのは「目的意識」です。社内の課題をITで解決するのがミッションなので、「何のためにこれをするのか」をより強く意識し、これまでとは違う目線を持てるようになったと感じます。
また、今まではクライアントワークが中心で常駐も多く、会社の一員という意識や、社内のことについて深く考えながら働くことはそこまでありませんでした。現在の仕事は「会社を一緒に作っている」という感覚に近いのかもしれません。
――ご自身の今後の展望を教えてください。
小栗:新たな価値を生み出し続けるエンジニアでありたいです。手を動かし開発するだけではなく、どうしたら皆のためになるかを考え、それが実現できる企画を考え、新しいものを作り出し続けたいんですよね。
「こうなるといいな」を実現させ、自分も使いたいと思えるものを作り、運用できるのってすごく楽しいことです。だから私は「No other 自分たちだからできる変革を、誰にもできない変革を。」を胸に、エンジニアとして成長を続けたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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