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先輩の言葉に支えられて見つけた、私らしいエンジニアの道・育児との両立【わたしのCHANGE】

上司や同僚からかけてもらった忘れられない言葉はありますか?

「これからの時間はあなたにとって宝物になる」
先輩にかけてもらったこの言葉を思い返すたびに、もう少し頑張ろうと思える――。

ソニーネットワークコミュニケーションズに入社し12年目のエンジニアである金田はそう話します。働く中で変わっていったライフステージと、考え方や働き方を変えようと思ったきっかけについて話を聞きました。


その人らしさは文面にもあらわれる。チームリーダーとして続けてきた、メンバーを本当に知るということ

――金田さんはソニーネットワークコミュニケーションズに入社して12年目ですね。

金田:経験を積みたいという気持ちでソフトウェア・エンジニアとして中途入社し、So-netの会員さま向けマイページの構築やコールセンターで使用するツールの設計・導入など、主にお客さまとのタッチポイントとなるようなシステムに携わってきました。現在はSo-netのオプションサービスを含めた多岐にわたるシステムを担当するチームで、リーダーを務めています。

――どのようにチームをマネジメントしているのですか?

金田:メンバーと一緒に現場に立ちながらリーダーとしてチームをまとめ、プロジェクトがスムーズに進行するようサポートしています。また、各プロジェクトへ誰をアサインするか、上司へ意見することもあります。

メンバーアサインでは、今まで担当してきた案件や経験、得意なことから総合的に適任者を選出する必要があります。そのためには、普段からメンバーの強みを知ることが大切です。日々のコミュニケーションを大切に、テキストメッセージひとつからもメンバーの考え方に思いを巡らせるようにしています。

言い回し、伝え方、仕事の進め方など、普段の業務から人となりが見えてくるため、「このメンバーにはこんな強みがあるな」「この領域は特に得意で楽しんでいるな」と、日常の中からメンバーのいいところを探すようにしています。

――今までで一番記憶に残っている仕事は何ですか?

金田:4年ほど前に行った、代理店サポート用のCRMツール(顧客管理システム)の切り替えですね。なかなかうまくいかず、切り替えのタイムアップである営業開始時間が差し迫る中、「一度古いバージョンに戻すか、このまま続けるか」とまでなったのですが、最後にはギリギリで間に合って。あのときの緊張感と達成感は今でもよく覚えています。

また、お客さま向けのWebサイトやマイページの改修は常に気を張ります。お客さまの目に触れるので品質は妥協できませんし、横断的に多くのサービスに関わるので、調整事項も多くて。案件リリースのたびに、「皆で協力し合ったからこそ今回もやり遂げられた」と感じます。

――普段の1日の流れを教えてください。

金田:業務開始は9時半です。17時まで勤務し、保育園へ通う子どもを迎えに行っています。そのあとは家族の時間を過ごし、子どもたちが寝たあとに1時間ほど仕事をしています。

出社の日は昼休みの時間を移動時間にあて、昼から出社することが多いですね。フルタイムですが、ハイブリッドな勤務が許容されているのでとても助かっています。通勤時間を調整する、お迎えに合わせて夕方に一旦仕事を切り上げるなど、制度を最大限活用しています。

金田 佐和子(技術部門サービスシステム部/趣味はカメラ、車の運転)

「これからの時間は金田さんにとって宝物になる。」つらいときによぎる先輩からの一言

――長く働く中で、ターニングポイントとなった出来事はありますか?

金田:子どもが生まれたことが、自分の働き方における一番の変化でした。今、子どもは3歳と2歳。昨年まで育休を取得し、4カ月の時短勤務を経てフルタイムで復帰しました。

子どもが生まれる前の私は、思うままに働き、たとえ帰りが遅くなっても、自分が納得できるまで仕事したいと考えるタイプでした。子どもが生まれてからは時間が制限されるため、いい意味で割り切れるようになったと感じます。
物事に優先順位をつけ、スキマ時間にも集中してやる。子どもがいつ熱を出すかわからないから、もしもの場合を見越して早めに全部終わらせておく。そんな風にメリハリが生まれ、働き方が一変したんです。その変化は、おそらく夫も同じだったと思います。

思い返せば、一人暮らしの頃は家でも仕事のことを考えていました。しかし夫と2人で暮らすようになり、「一緒に過ごす時間をちゃんと持ちたい」と感じたときに、初めて自分を変えたいなと思えたのかも。働き方を変えることで、体も心もリラックスできるようになったと思います。

――誰かとの暮らしが、働き方を考え直すきっかけになったのですね。

金田:そうですね。ですが、子育てとの両立はやっぱり簡単ではありませんでした。朝、ばたつきながら子どもを保育園へ送り出し、日中の仕事を終えくたくたになってお迎えへ行く毎日で。子どもはかわいい一方で、夕方の子どもの機嫌の悪さと私の疲れが相まって、イライラしてしまい、1日の終わりに「今日も怒っちゃったな」と後悔する夜はしょっちゅうあります。

――そんなとき、どのように乗り越えているのですか?

金田:私、産休に入るときに社内の先輩に言ってもらった「これからの時間は金田さんにとって宝物になるから頑張ってね」という言葉が忘れられなくて。話してくれたのは、子育てをちょうど終えられた50代の男性で、つらいときにはその言葉がふとよぎります。きっとこの大変さも、振り返ったら宝物になるんだなと思うと、あともう少し頑張ろうと思えるんです。

「子どもが小さい間はしょうがないこと」ってたくさんあります。できることといえば、ストレス発散くらいなもの。私は車の運転がストレス発散になるので、子どもの送り迎えが気分転換になっています。

――仕事と育児を両立する上で、大切にしている考えはありますか?

金田:育児がスタートしてから、100%理想通りでいることが無理なのだなとわかったと同時に、周りの皆を巻き込まないと両立できないことに気づきました。

たとえば、子どもの一人が風邪をひけば姉妹同士でうつしあってしまい、仕事を休む期間がどうしても長くなります。
我が家は夫婦ともエンジニアということもあり、互いの繁閑状況を把握しながら柔軟に分担・連携しているのですが、それでも手が回らないときは、私の母や夫の母に助けに来てもらうこともあります。一人で抱え込むのではなく、助けてほしいと素直に協力を求めることが両立する上で大切なのだと思います。

仕事でも昔は一人で頑張ってしまうこともありましたが、極力周囲と仕事を分担し、いざというときには皆に助けを求められるような環境をつくることを意識しています。そして、大変な時期が過ぎれば今度は私が誰かを助ける側にまわれたら。そんなふうに願っています。

仲間ができて仕事が楽しくなっていった。共創から新たな価値を生み出すエンジニアを目指して

――仕事をする上で大事にしている考え方を教えてください。

金田:多くの人と協力する必要がある仕事なので、信頼関係を大事にしています。

信頼関係を築くために心がけているのは「相手目線でいること」。たとえば、システムエンジニアである私と、サービス企画・設計担当のメンバーとは、守らなきゃいけないことがきっと違います。そんな小さな違いに気づき、寄り添えるような人でありたいです。

――エンジニアのキャリアには、大きく分けて「スペシャリスト(専門職)」と「マネジメント」がありますが、金田さんは後者の「マネジメント」ですよね。きっかけはあるのですか?

金田:コールセンターのシステムに携わるようになったころ、プロジェクトマネージャーを任されることが増え、楽しさとやりがいを感じたのがきっかけだったと思います。
エンジニアとしてスキルの高いメンバーが多いので、深いところは彼らに任せながら、私自身は皆の能力を最大限引き出すことで、チームとして成長できる。そう実感したのも、マネジメントが面白いと感じた理由の一つです。

今後のキャリアとして目指しているのは、自分のマネジメントスキルをもっと高めていくこと。所属部署に限らず、困っている人がいればアドバイスし、技術的な手助けもできるような人になりたいです。

私は皆と穏やかに過ごす中から、新しい何かを生み出したいと考える性格で、リーダーシップよりもフォローアップを大切にしてきました。行動指針(※)のなかでも最もシンパシーを感じるのが「As one(共創が、進化と成果を生み出す)」ですね。そのため、依頼を受けて決められたものをつくるだけでなく、お客さまにとって何がいいのかを一緒に考えるところから携わっていきたいと考えています。その共創の結果、より良いサービスや価値のあるものを提供できるようにしていきたいですね。

――最後に、金田さんがソニーネットワークコミュニケーションズで長く働いてきた理由を教えてください。

金田:「人」だと思いますね。

仕事を通じて周囲や他部署の人と仲良くなり、相談できる人が増えたおかげで、どんどん仕事が楽しくなっていきました。今の上司は、昔からよくランチや飲みに行っていた、元々は先輩だった女性エンジニアです。社内でも一番話しやすい相手で、今ではマネジメント業務の悩みをよく相談し、助言をもらっています。そんな、周囲のメンバーや上司、同僚、パートナー企業の皆さんとのいい出会いがあったおかげで、私はここで長く働いてこられたのだと実感しています。

(※)ソニーネットワークコミュニケーションズの行動指針
Challenge|リスクをとって、自ら攻める
Higher speed|変化のスピードを、進化のスピードで超えていく。
As one|共創が、進化と成果を生み出す
No other|自分たちだからできる変革を、誰にもできない変革を。
GEnerate|変革の熱源になる


最後までお読みいただきありがとうございました。
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